もうすぐ手術です。
先日の検査でガンの可能性が高いとのことで手術がきまりました。
今のわたしにとってガンの可能性が唯一の希望。
自分で死ぬ勇気もない、自殺の罪悪感に耐える事ができないわたしは病気の所為にして死んでしまいたい。
手術が失敗すればいい、ガンがみつかればいい、可哀想だと思われて、自分は悪く無いんだと思いながら死にたい。
精神安定剤の過剰摂取の影響で内服した途端、興奮凶暴化してまわりの人を傷つける。
その間の記憶はないけれどひどい言葉を散々吐いて、自分の体を傷つける。
わたしだけいつも記憶がなくなる。ずるい人間だ。
大切な人たちを傷つけることがわかっているのに薬を辞める事ができない。
それなのに愛してくれるひとがいる。そのことすらもうしんどい。
わたしの事を大嫌いになって突き放してくれれば、わたしは可哀想な人間のふりをして死ねる。
少し前までアイドルをしていました。
いつもチヤホヤされて、毎日が楽しくてキラキラしていて、必要とされていて、
自分のことが好きだったし、そんな自分のことを好きでいてくれる人が大切で、その人たちの好意を信じることが出来た。
それなのにどうしてこんなになってしまったんだろう。
裏切って、傷つけて、それでもわたしのことを好きでいてくれる人のことすら信じられない。
今、すがれるものは、ガンの可能性。
でもどうせ手術は成功してガンも発見されず、何かの所為にして死ぬ事もできずに、どうしようもない現実が迫ってくるんだ。
精神面は別として健康な体が戻ってきたって、わたしに何が出来るんだろう。
今更、何の仕事につく事ができる?普通に馴染むことが出来ない。普通が遠い。
大切な人はこんなわたしでも受け入れてくれるだろう。
だけど大切な人を傷つけた過去は消せない。これから先大切な人を傷つけない自信もない。
だから、どうか悪者にならないまま死ぬことが出来ますように。
手術が失敗しますように。ガンが末期になっていますように。
わたしが傷つかないまま、何かの所為にして死ぬ事ができますように。
大切なひとたちがわたしの死を受け入れてくれて、新しく幸せな人生をおくれますように。
あの人のアイドルのままわたしは死にたい。