言葉はむずかしいですよね。
何十年も長い間、同じように昔から、青い空から
でっかい槍が降ってきて、頭から尻の穴まで一気に突き刺してくれないかなあ、など思いながら生き延びてしまいました。
家族からも、学校でもゴミ扱いされても、なかなかどうして槍は落ちてはきませんでしたね。
今は、そうしてなかなかどうして楽しくやってます。
Stay in it.
という好きな言葉があります。
今を生きろ、という言葉はお嫌いかもしれません。それでも、あなたの「意に反して」心臓は勝手に動きます。
「私が考えること」を無視して、勝手に動きやがるわけです。
迷惑かもですけど、やつらも必死です。
細胞は細胞たちなりに意志があるんでしょう。
死ぬのはいつでもできる、というのは
生きながら、同時にその瞬間、死に続けているともいえます。
生きたいと思っていた皮膚の真皮は2週間で勝手に死んで、勝手に外側の皮膚になるわけです。
この死んでしまった細胞がなければヒリヒリ痛くて椅子にも座れません。大変です。
「自分の意に反して」。
生きたいと思えない、どうしようもない死にたいと考える自分がその瞬間、瞬間いつも死んでいる、とも考えられるわけです。
瞬間、瞬間に意図しない、どうしようもない、希望もない自分が続いているのも誰のためでも誰のせいでもない。
そんな感じで生き延びていきますと、
いつか「あれ?空気うまいな」と思ってしまった自分が、ふいに現れて、
意図しない自分が瞬間、現れて消えたりすることがなくはないかもですよ?
次の瞬間、また空から槍が降ってこないかなあ、と思っていても。
細胞やら心臓やらが勝手に動いている限り、「頭」だけ勝手に、全部やっつけるのも彼らにかわいそうじゃないですか。
勝手に動いてるものが、勝手にとまるまで。
自分がいないほうが、と考えてしまうほど
やさしすぎる方なら、きっと、
健気に勝手に動く自分の心臓にもやさしくできるはずです。