長いです。
今になって私が感じること。
私と同じような若者に聞いて欲しいので綴ります。
私は浪人生でした。
ですが浪人が決まってから
家庭内的な事、経済的な事、精神的な事が合わさって突然予備校に通えなくなりました。
悩んで自己否定を繰り返して
鬱々して寝食も崩れ
人に会うことが出来なくなりました。
どんどん暗く無口になりました。
最初の一年間は家族との関係を考え直したり自分というものがどんな奴なのかを内向して過ごしました。
生活も無理はしない範囲でご飯を作ったり家事をして
少しずつ動けるようにしました。
それでも時々絶望感や倦怠感に溺れ過眠になったりもしました。
家族にも気持ちをわかってもらえず疲れ果て本当に卑屈な時期でした。消えたくて消えたくて発狂しそうになりましたが、意地で死にたいなんて言いませんでした。
たまにその気持ちをここに流していました。
何よりも予備校の先生に対する罪悪感が強く、先生もメールをくれる優しい方で更に後ろめたくて動けなくなってしまったりもしました。
結局浪人一年目は受験しませんでした。
もはや受験は諦めかけていてこの先どうやっていこうと考えはじめました。
でもずっとこんな生活してるのは絶対嫌だし、長くなればなるほど抜け出しにくくなることもわかっていたので、就職を考えました。
けれど高卒から一年経って勉強も何もしてないので資格もなく、特技もなく、考えれば考える程不安になっていくばかりでした。
親の世話にいつまでもなりたくない、けど自分に力がない、
悩んでいるうちにやっぱり大学を諦めきれない気持ちが出てきました。
もし今諦めたらもっと時間が経った時に絶対後悔するな、と思ったのです。
まだ十分に動けるようになったわけではなかったけど、お金を集めなくてはという目的ができ、前に進める気がしてスナックのバイトを2浪目から始めました。
親にもチャンスが欲しいとなんとか打ち明けることができました。
最後のチャンスです。
ようやく予備校に行けるようになったのはなんと秋でした。
実は私が行きたいのは美大で、もう何でもいいから何処かに入りたいという気持ちで予備校の先生と面談しました。
ですが、その時先生は
「今からなら私ちゃんでも頑張り次第で五美大(名の通っている私立美大)いけるよ」
と難なく言ったのです。
約二年もブランクがあってそもそも高校の時も全然下手だった私はその言葉にとても心強いものを感じました。
私はその言葉を信じて、ブランクを取り戻すために必死に集中しました。
私大は勉強も出来ないとまずいので並行して進めました。
時間が無いので要領良くやるのが何よりも重要でした。
不思議と試験時は全く緊張しませんでした。
もう出来ることはやった。
時間が短くとも関係ない、周りに惑わされず自分の全力を出すだけ。
それでダメだったら私には向いてなかったそれだけ。
結果、私は無事受かることができました。
五美大の上位二つのどちらかです。
経済的に苦しいのでもちろん奨学金を借ります。
いつのまにかこういう精神の強さが備わっていた。
いい意味で吹っ切れたのです。
自分が力が無いことを嘆くのは、
力があると思い込んでいた傲りだったのです。
元々、人に大した力は無くて、
いつでも自分は出来る事をすればいいだけ。
そのうち出来ないことも少しずつ出来るようになる。
出来なくて当たり前。
だから出来なかったとしても落ち込まない。
比べるのは他人とではなく過去の自分。
言ってしまうと、簡単なことを難しく考えがちな私は、自分を過小評価、他人を過大評価していました。
私には出来ない事を皆は簡単にしているように見えていて、自分は出来損ないなんだという歪んだ認識をしていたのです。
皆もきっと同じです。この歪んだ認識を発見できたことは私の人生観が大きく変わりました。
さすがに、すぐ考えを矯正出来るわけじゃないけど、知らないのとではえらい違いです。
自分が出来ると思わない限り出来るようにはなりません。
出来ないと思っている事を行動しようとは誰しも思いませんから。
自己否定は本当に人生の障壁です。
人を宛てにしても治りません。
自分が嫌いな自分を許すしかありません。
嫌いでもいいです。独りでもいいです。力が無くても何も悪くありません。あなたは居ていいんです。
長くなりましたが
私が最終的に言いたいのは
悩んでいる時間は無駄じゃない、本当に貴重な時間だった。これから生きるのに強い武器を手に入れたんだ。
それは結果論だと言うけれど、そうです。
生きてた結果見れた世界です。
いつまでも闇が続くようにしか思えなくても、いつか必ず終わる。
人生のほんの一瞬です。
その前に自分を強制終了しないでくださいね。
気持ちは外に出して下さい。
出さないと絶対無くなりません。
思っているより皆心配してるし心配してません。笑
何も損失はしません。
自分の中に
子供の自分(感情)と
大人の自分(理性)がいると思って、
鬱々する時は、大人が厳しくし過ぎたせいで、子供が拗ねているんだなぁと思って下さい。
それで出来た事があれば子供を褒めるようにしてください。
バカにしてはいけません。
これが出来てない人が意外に多いのです。
私は不甲斐ないただの青い若者です。
集めてきた先人の言葉を実感して偉そうに言っているだけです。
でも自分と同じ思いをしている人がいるならば、手を差し伸べたい。
背中を押したい。
私を救ってくれた先人たちのように。恩返しがしたい。
少しでもあなたが光を見つけられたらと願って小瓶を流します。