「空想の青春」とのすれ違い。
4月8日、新学期初日。
友達が欲しかった私は、前の席の子に話しかけた。一時の間、それなりに仲良くなった。でも今は私より、他のクラスメイトの方がその子と仲良くしている。
その時、私は悟った。
私は向いていない。友達作り、集団行動、何なら人間に向いていない。もう一人ぼっちで生きよう、その方が断然苦労なく過ごせる。
私に青春は与えられなかった。楽しそうなクラスメイトを横目に屈辱に耐えている私。唯一の趣味であった読書も楽しめなくなった私。読書とは性格の美しい人でないと楽しめないのであろう、そう気付かされた私。嫉妬心で押し潰されそうな私。
送れなかった青春を空想して、微笑んで、現実から目を背ける。
創造の神に問う。
もう少し上手く創ってくれても良いのに。
正直言ってかなり辛い。