手紙を開ける。
俺は、今までにないくらい怒っていた。
この手紙を破り捨ててしまいたいぐらいに。
母親に対して怒っていた。
【凌へ
突然こんな手紙を書いて、
自分でも今、信じられません。
インスタグラムでの投稿、見ました。
私はずっと凌の詩を見ていました。
辛い時も、凌の詩を読むと、
元気になりました。
こんなことをいうのもどうかと思いますが、
もうすぐ、あなたとふうを迎えに行けると思います。
昊さんのもとに残りたければ
それでもかまいません。
凌、私はあなたのことを忘れたことなど
一度もありません。
もしまた、
凌の詩を読めることを祈ってます。
中途半端は許しませんよ。
愛してます。凌、ふう。】
怒っていたはずの俺の目から涙が溢れ出た。
凌「母さんってこんな字、書くんだ、、」
何度も何度も読み返した。
俺の胸にはある決意が生まれていた。
次回 5年後