”もう如何しようも無くなって叫ぶんだ
「明日よ!明日よ!もう来ないでよ!」って”
Orangestar『アスノヨゾラ哨戒班』より引用
朝日は希望の象徴だ。
でも私たちはその光を笑って受け入れることができない。
希望を、拒絶する体になってしまった。
ずっと此処に留まっていたい。
変化が怖い。
朝日が、絶望を運んでくることを知っているから。
希望なんていらない!
ずっと、このまま…
でも、それでも
昇る太陽を止めることはできない。
東の空が明るくなってくる。
無限にも思えた闇が溶かされてゆく。
月は、とうに空の主役を明け渡してしまった。
あんなにも輝いていた星々はもういない。
からっぽのそらに、まばらな点とヘリコプタ。
なにかの始まりは、なにかの終わりも意味していることを悟る。
永遠なんてなかったんだ。
いよいよ地平線は光る。
世界を一周した、おおきな、おおきな”希望”が、
今まさに産み落とされようとしている。
日光が差し込んだ。
私たちはただ、
なによりも眩しいソレに灼かれることしかできない。
こうして
今日も太陽が昇った。