【 はじめに 】
今日は自分のマイナスな想いをこの手紙にのせて海へ流そうかな。
本当に心の底から信頼していて、大好きで大切な人。相棒で相方で相談相手で親友で友達でこの世界にあるどの言葉でも表すことができない。そんな関係。
でも、恋人でもなければ、リアルで会ったこともなかったネット上の関係。今はももうこの世界にいないけど。とりあえずその子のことを今日は「君」と呼ぶことにする。(「」含めてね)
【 空っぽ 】
「君」と約束したから生きてるだけ
「柚希は絶対生きて、死なないで、最後の約束。柚希は心優しいから人をたくさん助けてあげて。私は柚希の心にいるから。二人で考えた夢叶えてくれると嬉しい。柚希だけに託したから。この世界で一番愛してる。」
「君」との最後のやりとり。「君」が仲のいいネットの関係の子がたくさんいるのになぜか私に「君」と私の夢を私だけの重りにした。
私は「君」が死ぬなら私も死ぬつもりだった。
でも、最後の約束なんて言われたら生きるしかないじゃん。
だから私は「君」と約束したからなんとなく生きて、なんとなく朝を迎えて、なんとなく何も変わらない日常を過ごしている。なにも変わらないのに「君」だけは隣にいない。
虚しい。空っぽで何もできない自分が憎い。心が満たされずに空っぽな心だ。
「君」と「私」の願いが叶うように今ここで今日も明日も自分の心を心のなかにいる「君」と届けるんだ。
「君」がいなかったら私はとうの昔にこの世界から消えていた。
【 消えたい 】
死にたいとは思わない。消えたい。「消えたい」なんていう都合にいい言葉を使っている。クラスが良いクラスで面白くて楽しくて死ぬことができない。でも心が空っぽで満たされなくて虚しくて「君」がいないのが嫌で死にたい。
だから消えたい。
わがままで最悪だね。
せっかく良いクラスなのに半保健室登校でさ最低だ。自分のことなんて好きになれない。
自分のことを好きって人は素敵だ。でも、どんな自分でも受け入れないといけないことなんてわかってるから。
【 おわりに 】
今日も生きててくれてありがとう。私も今日をなんとなく生きる。生きているだけ。ただそれだけでいい。今日も生きている君はすごいよ。お疲れ様。
生きていると絶対辛いことが誰しもある。あの人より辛くないからって人と比べなくていいよ。君は君だ。それ以上でもそれ以下でもないたった一人の大切な存在だ。自分は辛いそれでいいんだよ。自分に素直になってほしいな
君が生きていてくれて私は嬉しいよ。明日も生きていてくれると嬉しい。それだけじゃない人もいるかもしれない。地球は広い。約80億人の人が住んでいる。その中には君の敵もいるかもしれない。でも、絶対に君の仲間もいる。そして私も君の仲間でいたい。
明日も生きよう。
この地球で。