あなたは、戸塚ヨットスクールをご存知ですか?
度を越したスパルタ指導で、一躍有名になった学校です。
そのヨットスクールには親が手をつけられなくなった問題を起こす子供や親のいない子供が預けられます。
そこの校長先生は「子供の進歩」のためなら体罰することも厭わない、というスタンスの持ち主です。
彼はその体罰も感情的にやらないといけないと言いますが、感情的に体罰をすると加減できないので子供がケガをしたり、最悪死んでしまうんじゃないかと思っています。
それで死んでしまった子供は「弱いから悪い」、死なせてしまった大人は「人として一人前じゃなかった」と彼は言います。
今回は、「戸塚ヨットスクールの語る男」について書こうと思っています。
これを読む男性の皆さんにお願いです。
私からは「男はこうあるべきだ」という意図の主張は全くありません。
「そうしなければならない」なんて思わずに読んでくれるとありがたいです。
彼は「男は強くなければいかん」と言います。
確かに、強くても優しさを忘れない紳士であることを心がけることは大切だと思います。
しかし、彼の言う「男」はただ強いだけで、「強い男は何をしてもいい」という風に考えられます。
「日本の男は弱くなった」とありますが、私は昔と比べて「日本の男は紳士的になった」と思います。
また、私から見ると「リーダーとして力で支配する男」より「リーダー格の女を支える男」の方が好感が持てます。
彼は「ジェンダーフリーは非人道的で、採用すべきではない」と言いマスコミのせいにしていましたが、それはマスコミ云々関係なく世界がジェンダーフリーを掲げているため、当然の流れでしょう。
「女が強くなるなら、男はもっと強くならればならん」とも言っていましたが、男にとってそれは重大なプレッシャーになりかねません。
彼は、「男は将来のために子供を引っぱたく」と言いました。
それだけでなく、「意見を言った妻を子供の前で殴る」ことも推奨していました。
これでは子供は「人を殴っていい」と誤解しますし、そもそも女子供に手を上げるなんて紳士として失格です。
そのような男だと、子供が男性不信になってもおかしくありません。
私としては「強いだけでなく女子供に対して紳士的な男」が「真の男」だと思います。