今年に入っていきなり能登地震があってびっくりしたけどそれから間もなく警察から連絡があって去年の12月に親父が死んだとか言われた。
マンションの一室で孤独死だったらしい。死因は不明。おそらく糖尿病か高血圧に因るものらしい。享年81歳。
父親と母親は20歳くらい歳の差があった歳の差婚で、息子の自分と親父は40歳以上も歳が離れていた。
もう自分が小学校に上がる前には両親の仲がすでに悪かった。子供というものは何故か無条件で母親側についてしまって子供の時は親父が悪いんもんだとずっと思っていた。
でも大人になったら「どっちもどっち」だと思うようになっていた。
仮面夫婦でお互い不倫をしていて、その不倫をお互いが知っていても見て見ぬふり。
結婚してからずっと仲睦まじい夫婦は自分から見て奇跡のように思えてならない。
自分が中3の時に両親が離婚した時からだから親父とは20年くらい会ってなかったことになる。
両親の離婚後、親父に会いたいと全然思わなかった(自分の事で一杯一杯だったのもある)が一回くらい会っておけばよかったかなと思った。
親父が住んでた地域の区役所と話をして葬儀屋とも話をした。同意書に一筆書いて欲しいと言われたので届いた同意書に書いて返送。
火葬や散骨は全て区役所がやってくれるとのこと。煩雑な手続きなどが苦手で全然解らない自分としては区役所の方でやってくれるのは本当に助かった。
けど遺産相続放棄(死亡を知った日から三ヶ月以内)の手続きはしなきゃいけない。親父の財務状況が解らなかったが、借金の可能性を考えてやらないといけない。
で、無知な自分は全然わからないから取り敢えず区役所に相談。なんか区役所の人がめっちゃ良い人で解りやすく教えてくれた。
それで親族の戸籍謄本に目を通す機会が出来たので見てみると親父は東京の牛込区(現在の新宿)で生まれたということを初めて知った。
母親の父親(自分から見て母方の祖父)の欄は空欄だった。私の母親は不倫の末生まれた子だったことは聞いていたので分かっていたが、その空欄を見て不倫した祖母に対する軽蔑と怒りの感情が蘇ってきた。あんたが不倫なんてせず、真っ当に家庭を築いていれば今とは違っていたのかもしれない。家庭崩壊だって無かったかもしれない。「父親」というものを全く知らなかった私の母親は父性を求めていたのだろう。だから20歳も年の離れた親父と結婚した。
相続放棄の申述受理通知書が家庭裁判所から届いて手続きが終わり暫くして親父に借金が有った事が判明。相続放棄しといて良かったとホッと一息。なんの借金かわからないけどたぶんギャンブルだろう。年金貰い得世代だったし。
親父が81歳で死んだことで自分の寿命も何となくわかってしまった。
何もしなくて何もなければ自分もたぶん80歳くらいまで生きてしまうんだろうと。
はあ…。あと40年以上も生きなきゃならないなんてゾッとする。
自殺はね、酷くメンタルを病んでた3,4月の時に色々挑戦してたんだけど、恐怖心が凄くて「あ、これは無理ゲーなのでは?」と悟ってしまったから私はたぶんもう出来そうもない。
きっとこの先メンタルを病みながらもズルズルと生きてしまって、最後は親父のように誰にも知られずに孤独に死ぬんだろうなと思う。
親父の死に様は未来の私なのだろうな。