嫌い嫌い私が嫌い
落ちるところまで落ちてしまえ
もうすでにはち切れそうな腹に缶チューハイを流し込む
本当に破裂したら、少しは面白いのに
いつからこんな人間になってしまったんだろう
私はこんな人間になりたかったんじゃない
でもきっと私は生涯こんな風に自分を嫌い続けるのだろう
自分のことを心から愛せる日なんて私にはきっと一生やってこない
この根暗な性格は今に始まったものじゃないだけど、生まれつきこうだったわけでもきっとない
どこでどう間違えてこうなってしまったんだろう
どこからやり直せば、私は私のことを好きになれるんだろう
いつからやりなおせば
どこまで戻れば
どこまでさかのぼったって
結果は同じなんだろうか
そうだとしたら、私はこれから何を希望に生きていけばいいのだろうか
今までだって、別に何か夢があったわけじゃない
子どもの頃はあったのかもしれないそれは今ではすっかり思い出せない
それこそ、どこまで戻れば取り戻せるのか分からない
戻ったとて、きっと同じような人生を歩むんだろう
私はきっとそういう人間だ
与えられたチャンスを、自分の手で殺していく
明日からどうやって生きていけばいいんだろ
何を希望に生きていけばいいんだろう
こんなゴミみたいな自分とどうやったら決別できるんだろう
私に生きる意味なんて崇高なものは与えられていない
私はこれからも一生こうやって自分を呪い続けるのだろうか
誰か私を終わらせて
自分では怖くてできないんだ
もうやめにしたい
両親にも優しくできない
自分のことばかり考えている
うわべだけの優しさなら一級品
それだけはずっと守ってきた
嫌われないように自分を繕い続けてきた
きっと零れ落ちる醜さみたいなものは
せき止め切れていないのだけれど
同僚、友人、家族あらゆる人に対してうそをついてきた
きっと私は一生独りぼっちだ
誰にも知られない
本当の私なんていないのはわかっている
どれも本当と言えば本当なのかもしれないだけど
普段の自分を本物だと思えない
でもいまの自分を本物だとも思いたくない
どんな自分も本物じゃない
でも全部偽物でもない私は何者なんだろう
答えがないことだけがはっきりしている
誰か私の脳みそを取り出して
綺麗に洗って
私が本物にしたい私以外、全て洗い流してほしい
裏も表もない
正真正銘のきれいな私であったら、私はきっと私のことを好きになれる
そんなこと無理だと分かっているけど
今のこのぐちゃぐちゃの感情をどうにかして外に出したい
だれかだれかだれか
私のことをみて
汚い私でもいいといって
好きに生きていいと言って
私のことを嫌いにならないで
そんな私でもいいと言って
だれかだれか
私のことを
そのままでいいって言って
汚くてもいいよって言って
私の悪いところをみて、いいんだよって言って
私が生きていてもいい人間だって
私のこと嫌いにならないで
私のことを好きになってほしい
だれか
私をみつけて
私のことを嫌いにならないで
誰にも誰にも言えない
私はひとりだ
誰にも言えない
私はこれからもきっと誰にも言えない
本当は人の幸せなんて願えていないこと
人が笑っていれば笑って人が泣いていれば悲しんで
誰の感情にも寄り添って
誰の味方でもあるし誰の味方でもない
私は心から誰かを思えない自分が本当に本当に嫌いだ
誰かに認めてほしいくせに
誰のことも心から愛せない
だからもう駄目なんだよ
私はこれからもきっと一人だ
だれかだれかだれか
お金払うからそばにいて大丈夫だよって言って
