今まで本当にぬるい人生だった
どっちかって言ったら、自分は人を見下す立場にいた
たまたま運動神経が良くて努力なんて一つもしてこなかったのに
自分は周りより優れてるとか思ってた
本当に馬鹿だった
そのツケがまわってきた
馬鹿にしてた子の方がタイムが速かった
馬鹿にしてた子の方が毎日楽しそう
今まで私は何をしてきたのだろう
何もしてこなかった
毎日が不安と屈辱だらけ
陸上の大会があと1週間後にある
今、必死に走っている
もっと前からやっておけば
そんなことが多すぎる
好きな人には避けられるし
私は誰にも必要とされてない
来年は高校生になる
どうやって毎日を生きていこうか
もっと前から努力しておけば良かった
本当に後悔しかない
なにもかも中途半端になる前に、人を見下す前に、自分を磨け
過去の私を思いっきり殴ってやりたい
また同じことを繰り返さないように
もう遅いかもしれない
だけど、今から
生きてきたなかで1番努力する
未来の自分が後悔しないように
中学3年生で自分に気付けるなんて、あなたはすごいひとだわ!
どうやって見つめ直すことができたのかしら?
陸上の大会という一つの目標があったことかしら?
もしね、あなたが喜ぶようなタイムが今回の大会ででなかったとしても、落ち込んだりする必要はないわ!
それよりはあなた自身が人を見下すような人間だったということや、同じことを繰り返したらダメなんだということに気付けたことを褒めてあげるべきよ!
うんうん。お手紙を読むと、もしかするとあなたの好きな人は人を見下すような態度をとっていたあなたを避けていたのかもしれないね。
でも、あなたさえ、今の気持ちで時には友達に寄り添ってあげたりする人になれたら、周りの人はきっとあなたに吸い寄ってくるよ!
あなたがバカにしてた子のタイムが速くなったことはあなたにはなにも関係ないわ。
その子は密かに努力してたことが報われただけ。頑張ったんだね!って褒めてあげて!
そしてあなたももう一度走り出せばいいのよ!
そしていつか、その子と同じタイムを出せるほどになり、仲間と走る事の楽しさを覚えた時にまた仲間より早いタイムが出せるようになるよ!その時はきっと周りの仲間がおめでとう!って言ってくれるよ!
気をとりなおして、また明日から走っておいで!名前もわからないけど、お返事を書いた以上、これからのあなたにいい仲間ができることを願ってるわ!