彼から連絡があった。いつぶりだろう。やっと会える仕事が入ったって言って、私が、彼の職場にいるか聞かれた。
嬉しさは隠さなかったけど、どんなに嬉しいかは隠した。二度目の返事は私の仕事が終わってからにした。そうすると即返事が返ってきて、リアルタイムで会話を続けてくれた。
大学でがんばってることを教えてくれた。
つい褒めてしまうんだけど、媚びてるつもりはなくて本当に感心するし嬉しい。
最近ネットフリックスでヒットしてる中年女性ストーカーのドラマを見終わったんだけど、こうはなってはいけないと戦慄を覚えた。もちろん、私と彼の関係とはかけ離れてるし、私は自分から連絡もしない。
でも、一瞬でもこのストーカー女性のように見られたくないと思った。
また夏にいる職場の場所や時間を教えてくれて、会える時には連絡してくれるって。
もう私に興味なくなったと思ってた。
でも思う。あのドラマのストーカー女性のように、男性は、ときに、誰であっても、自分を肯定的な目で見て応援してくれる女性を手放したくなくなるときがあるのかなって。
その側面は否めない。でも彼が私に精神的に身体的に惹かれていたのも確かだと思う。若いからか、全く隠せてなくてダダ漏れになってた。
でもそれもなくなったと思ってた。多分実際、一時、興味がひいてたんだと思う。
その期間のお陰で私は冷静になれた。
密かに異性としてのときめきがあっても、行動には移さず、大人の友情を築くっていうことはできるのかな。そういう男女の友情って世の中に溢れてると思うんだけど。
彼からの異性としての興味は、きっと年々薄れると思う。彼はこれからももっとモテていくだろうけれど、私は年齢的にもそういうステージは終わりを迎えつつあるから。でもだから、毎年夏に会ってると、私はどんどん歳をとってしまうんだけど。
この夏も、今までのような目で見てくれるのかな。