看護師になるかならないか。入学して1年経つ頃にそれを考えだしてからどれぐらいの日数が立っただろう。
気づけばもう4年生になっていた。
3年の実習が自分なりにすごくつらくて
看護師に本当になりたいのかを悩みながら学校をやめるわけにもいかず、とりあえずいい成績をとらなければとそれだけの思いで通っていた。
実習場所と家を行き来するだけで4時間以上かかって、
朝も早い。
でも、記録を捨てるわけにはいかない
あれもやらなきゃこれもやらなきゃ
そう頑張っていくうちにいつしか周りが見えなくなっていった。
その結果、気づけば周りに人はいなくて、
気づけば周りから浮いた存在になっていた。
「もっと手を抜いてかんばりなさい」
そう先生には言われた。
まぁ、要領が悪いと言われたようなもの。
そして、それはきっと事実。
事実なのはわかっていてもどこで手を抜いたらいいのかわからない。
そして、先生が私があまりにもできなくて最後の2日間記録をやる範囲を狭めた。
自分のやり方でやってもできないのだから人の言うことを聞くしかないと思って言われたとおりにやった。
私はもう混乱していたのか当時は範囲を狭めればそれが成績に直結すると考えられなかった。
だから、最終日に先生と話したときに範囲を狭めたのだから成績は落ちるといわれて悲しくなった。
成績を取るためだけにあんなつらい中通っていたのに
落ちるとわかっていたならあと2日くらい頑張れたのに
そう思ってしまった。
まぁ、冷静になって考えれば「範囲を狭める」という選択肢が出てきている時点で成績がいいわけないのだけども。
というか、単位がもらえただけ本来はありがたがるべきなんだけども。
そこから完全にメンタルが破壊されてそのあとはもう散々だった。
家で一人で暴れるわ。友達にあたるわ。残りの実習はもうぐちゃぐちゃだわ。
ただ電車に乗った。それだけで泣き始めるわ。
そして、「4年の卒業論文に向けて実習での体験を生かしてね」と言われて
1年間の記憶がほぼないことに気づいた。
どんな人を受け持ったか。それは覚えている。
でも、そこで自分が何を考えていたのか
何を思って行動したのか
というか、何をしていたか
ほぼ思い出せなかった。
覚えているのは1つ目の実習の1週間だけ。
私は1年間何をしていたんだろうね。
やりたいのかもわからない職について勉強して
行きたくもない場所に無理をしてでも通いきって
友達と亀裂をうんで一人になって
得たものなんて
自分は所詮人並みに動くことができない人間であるという事実と
特に何があったわけでもないのに唐突に暴れだしたり泣き出すようになった自分
だけ。
私は選択を間違えた。
今の学校に入るべきではなかった。
看護の道に進むべきではなかった。
人を助けようと思うべきではなかった。
それらが実行できる自分であると自身の能力を過信するべきではなかった。
まぁ、いまさら言ったってどうしようもないのだけどね。
4年まで来て今更やめるわけにもいかない。
休学なんてしたらもう二度と復帰などできない。
何百万も出してもらっておいて今更。。。
恨むなら能力がなく、先を見通す力もない己を恨み続けるしかない。
この先たとえ就職したとしても長くは働けないだろう。
バイト先の人たちは、「大丈夫だよ~〇ちゃんならできるよ!」と励ましてくれるけれど、
私の未来はきっと資格を取って就職したとしてもすぐにやめて部屋に引きこもって自分を恨み続けて死ぬ人生だろうな。
全て自分の選択。全て自分の過ち。
他の誰かが悪いのではない。
でも、親に悪いと思いつつもどうしても思ってしまう
生まれてこなければよかった。