今日はクリスマスイブ。
年がら年中ひとりの俺には何も関係ないのだが…どうせ普通に仕事だし。
今日も朝からずっと知的障害の利用者さんを連れ、電車に乗ったりカップルだらけの東京の街を歩いたりした。
銀杏もすっかりその葉を落とし、いよいよ冬支度も本番さながらだ。
無事にガイドの仕事を終え帰宅し、ポストを見ると不在票が…
ん?親父?
15年も会っていない親父からの、年に一度の定期便。
実家で採れたみかんや、いろんな食べ物なんかが入っている、年末恒例のギフトセット。
もはやこのやり取りがなければ、うちらの親子関係は無いも同然かも。
だからこそ、毎年律儀に贈ってくれている、年末恒例の定期便。
53にもなって親からプレゼントをもらうとは、いやはや何ともお恥ずかしい限りなんだが…それでも心のどこかで、これを待ち望む自分がいたりなんかもする。
本来なら自分が何かを贈るべきなんだろうけれども…
ごめんよ、おやじ。いつまでも子供のままで…
とりあえずメールで「ありがとう」とだけ伝えた。
すると、「メリークリスマス」と返事がきた。
なんだかよくわからないが、涙が溢れ出した。
「寒いから気をつけろよ」とも書いてあった。
「そっちもね。でもそちらは二人だから暖かいだろうけど。笑」なんて、ちょっと皮肉めいた返信をしたりして、年に一度のやり取りは終わった。
また来年。
でもまた来年は、あるのかなあ?
うちらがまたいつか、同じ屋根の下で暮らせる日は、やってくるのかなあ?
不器用な父と子の、不器用すぎる関係。
あまりにも離れすぎ、どう修復して良いのか互いにわからなくなってもう数十年。
どうすればいいのかな?もうわかんないや。
いや、ほんとはわかっているんだけど、そうできなくなっちまってるんだ、お互いに。
次に会うのは、どちらかが死んだ時なのかも…
ほんとにそれでいいのかなあ?
もうわかんないや。
とりあえず
メリークリスマス。
じゃあ、また。元気で