私は小説に救われている
現実から目を背けたい時、全てが嫌になった時、
小説を読む
小説の主人公に憑依して、
物語の中で、幸せになる
「こんなふうになりたかった」なんて考えながら、
本を閉じる
本を閉じれば、現実が待っていて、
弱さゆえに、目を背ける
現実を見るのは、つらいから
また本を開く
ヒーロー、お姫様、悪役、
本を開けば色んな『私』になれる
本当の『私』なんかよりも、ずっといい子
本の中の『私』はいつも愛されてて、
幸せで、
自由なんだ
だから、今日も私は
本を開く
(2022/03/23)