お母さん、あの時、助けてあげられなくてごめん。
あれから私も随分いろいろありました。
そのたびに、あの時お母さんがどういう心境だったのか、分かってきました。
あの時は、知識がなさすぎて、お母さんに寄り添えてなかった。
今なら、助けてあげられたかもしれない。
死んでもいい?と聞くから、死んだら嫌にきまってるやん。と言ったら泣いたお母さん。
あの時は、なぜ泣くのか分からなかった。お母さんが死んだら嫌なのは当たり前なのに、なぜ嫌っていうの?って言って泣いたお母さん。
今は、お母さんの気持ちが分かる。
そして、今、お母さんにいてほしい。
多分、一番理解してくれるだろうから。
もしかしたら、お母さんの事がなかったら、自分が死に囚われていることに気がつかなかったかもしれない。そのままいってしまっていたかもしれない。
心配な娘を助けてくれたのかな。
お母さん、いろいろ知識が増えるたびに、後悔するし、いてほしかったなと思う時もある。
でも、しんどかったんだよね。もう、生きていけないとしか考えられなかったんだよね。
多分、気がついたら実行してたんだよね。
ずっと追いつめられていた眉間が、緩んでいたのをすごく覚えてる。
ああ、楽になれたんだなって、その時は思ったけど、今なら、そんなことしなくても、楽になれるって教えて寄り添ってあげられるのにな…。
成長の遅い娘でごめん。
さて、おかげさまで、死ななかったよ。
でも、この先どうしていいか、私でも生きていけるとおもえるのか、正直本当に怖い。
降りてきてほしいなぁ。
あ、でも心配性すぎるし、やっぱいいや。
いくつになっても世話の焼ける娘だ…ぐらいの愚痴をいいながら、上から見守っててね。