どこまで行ったらいいんだろう。ここは
どこだろう。在り方。私は才能を見つけて
楽になりたかった。もう探さなくていい
ように。探すのはしんどい。というより、
才能は認められて成立するので、自分で
見つけるという作業がまずしんどい。
ゴールのない迷路を歩き続けているような
感じだ。じゃあどう在りたいのか。人を
愛したいと思っていた。でも生理前には
とてもそんな気分にはなれない。はっきり
言って無理だ。それができないから前に
進めないんだよという声が聞こえる。なぜ
そこまで犠牲を払わなくてはいけないんだ
とも思う。私は無意識にちゃんと自分を
守っているんだ。当たり前かもしれないけど。
私は私を守ってくれないと思っていた。特に
こういう余裕がない時は簡単に見離すと。
見離されるのがやっぱり相当怖いんだろう。
トラウマになっている。ゴメンねとは思う。
申し訳ないと。でも恐怖症はどうしようも
ないと言ってもいいかしら。克服すべき？
自分を守るとはどういうことか。見離される
くらいならこちらから見離す。癒す人で在り
たいと思った。でも見離すことは癒すこととは
正反対だ。自分のことなのか相手のことなのか
混同する。お互い自分を守るために見離し合う
ということだ。これは乗り越えるべき試練では
ないだろうか。目の前に高くそびえる山。どこ
から手を付けてよいか検討もつかない、という
気がする。人より前にまず自分かもしれない。
自分がやりたいと思っていることが壁にぶち
当たる。夢から見離される前に辞めてしまおう。
やっぱり無理だよと見離す。ここが分岐点なの
かもしれない。相手の出方次第で結果が決まる。
それってすごく苦しいことなのではないだろうか。
だから癒すのだ、癒すと決める。癒す人で在る。
私は目の前の人を愛します、癒します。それが
歌うこと、生薬を選ぶこと、あの人と一緒に
生きること、全て。
一つ見つけた。固定観念。強いやつ。失敗や
下手な結果を人に晒すことは絶対にあっては
ならない。人生で最も惨めなこと。美しくない
醜いものを人に見せるのは罪だと思っている。
アートを思い出して。綺麗なものばかりですか？
醜いものも沢山あるでしょう。美も醜も含めて
表現なのではないですか？人は美しさに感動
します。感動は人を幸せにする。確かにそう
かもしれません。醜さは人に不快感を与える
かもしれません。不快感を悪だと思っている。
痛みを経験したことがなければ、人の痛みは
分からない。美しいものは人気者だ。醜さは
必要ないのだろうか。歌が上手いだけだと逆に
伝わらないことがある。なぜ醜さを嫌うの
だろう。醜さって何だろう。自我だと思う。
好きなことを幼い頃から続けている人は、
技術が上がるのもあるが、自我が確実に外れて
行く。それをしていることが当たり前になる
からだろう。人生の一部になっている。絵画で
描かれる一見醜いものも実は美しい。見た目の
問題ではない。自我の壁にぶつかることは
避けられない。自我の唯一の救いは演じる
ことができるということだ。自我というのは
見離されることを恐れて見離すこと。演じる
というのは、在り方ということ。辛抱強く
続けて自我が外れて行く様を見守るしかない。
普通は苦しい。でもここを何か大丈夫な気が
すると思える人が行ける境地があるのだろう。
ああ苦しい、言ってる側から。愛をください。
外側から補充したらアルコールに手を出すのと
同じになる。愛が増えたり減ったりするという
錯覚。見離される、愛を失う恐怖も錯覚。
お釈迦様が悟りを開く前に現れた煩悩、悪魔の
誘惑もこういうものだったのだろうか。愛とは
自分で決めた在り方であるし、当たり前という
感覚である。多分与えるものでも、もらうもの
でもない。それは快感だ。葛藤する時、違和感が
生じて、当たり前の感覚がなくなってしまう。
違和感があるから当たり前が何かに気付くことが
できる。過去や未来などの時間の感覚もおそらく
後付けの辻褄合わせの錯覚だ。答えが不足して
いると感じてしまう。今どう在るかを決めるだけ
だ。それで心は安心する。ただ在ること、その
現象が全てだが、人間には自我意識がある。それは
いつも刺激を求めて動き回るので、決める。
