仕事が上手く出来ない。
30になって、結婚して、子供が産まれた。
嬉しい事のはずなのに、上手くやらないといけないプレッシャーしか感じていない。
喜べていない自分が嫌で、仕事が上手く出来ない自分が嫌いで、未来の事なんか怖くて考えたくない。
仕事をなめてるのかと怒られた。
ちがうよ。なめてなんかない。
ただ、人生を諦めてるだけなんだ。
それなのに、30まで生きてしまった。結婚してしまった。子供が産まれてしまった。
人生を諦めたはずなのに。
あの日に、首を吊って死ぬはずだったのに。
死ぬのが怖くて、ずるずると生きてしまった。
あまつさえ結婚して子供が産まれてしまった。
もう、勇気をだしても死ぬ訳には行かなくなってしまった。
「大丈夫?無理しないでね?」
ダメだよ。
自殺しようとしたあの日から、とっくに大丈夫じゃない。
不器用な自分は無理しなくちゃ人並みになれない。
それに、大丈夫じゃないし無理をしていた所で、それを言って何になる?
楽な方に逃げるのか?
楽になるまでサイコロを振り続けるのか?
そんな事が許される年齢じゃない。
そんな事が許される状況じゃない。
そもそも、あの日に死ぬ事から逃げた結果が今だ。
これ以上、何処に逃げられる?
貴方にこんなものを背負わせる訳にはいかない。
未だに自殺願望を引きずっているなんて、間違っても知られる訳にはいかない。
コレは逃げ続けた自分の罰だ。
「本気で自殺しようとした事がある」
そう告白した時に、もう泣き方すらわからなくなった自分に代わって泣いてくれた。
こんな自分と一緒に生きると言ってくれた。
そんな貴方に、自分の罰まで背負わせる訳にはいかないんだ。
そんな事、きっと自分が耐えられない。
だから、
「ちょっと辛いけど、大丈夫だよ」
そう言って嘘をつく。
最愛の、こんな自分より大切な、貴方へ。
そして、他の誰でもない、自分自身に。
そうやって生きてきたし、生きていく。
耐えられなくなるのが先か、人生が終わるのが先か。
どちらが先かなんて怖くて考えられない。
だから今日も、大丈夫じゃないし、無理をして生きている。
孤独。
頑張って抜け出そうとして、
また、落ちる。
幸せそうに笑う時もあるけど、
結局連れ戻されてしまう。
昔セラピストの人に言われたことがある。
自己否定はタチが悪いと。
本当にそうだ。
周りが手を差し伸べて癒えるものじゃない、
という意味だったのかもしれない。
自分で這い上がるしか方法がない。
今世で越えるか、来世で越えるか。
要は死んでも問題が消えるわけじゃない。
それは何となく分かる。なのに、
なかなか変わらない。
落とし穴にまんまとハマっている感じ。
一方で、本当は分かっている。
今拘っていること、付け足そうとしていることの
全ては必要ないということ。
消えたいって意味は、要らないものを全て
取り払いたいってことかな。
余計なものを絶対だと思い込んでいるから、
こんなに苦しいんだろう。
死んだらそれを手放せると思っているんだろう。
生きながらそれを手放すことが、
できるんだろう、きっと。
自分を否定する言葉たち、よく聞いたら、
悲しいくらいくだらない理由だ。
一体そんなの誰が決めたの。
もうやめたい。。。