夢ならいいのに。
この世界があることも、みんなが死んだことも、僕が生きてることも、全部夢ならいいのに。
もう知りたくない。
もう見たくもない。
感じたくない。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
もうこの身体なんかいらない。
痛い痛い痛いよ。
もう何をしても痛い
感情がコントロール出来ない。
痛い。
何が痛いんだろう。
僕は何が欲しかったんだっけ。
僕はどうしたかったんだろう。
何がしたかったんだろう。
何をすればいいの?
もうどうでもいい。
死んでもいい。
殺されてもいい。
家を追い出されても、どうでもいい。
みらいが見えない、描けない。
前が、道が真っ黒に染まってく。
僕の記憶が上書きされて、消されてく。
僕の思い出が、楽しかったことが、全部無くなってく。
欠片が、思い出の欠片が無くなってく。
大切な人、もう、だれが大切な人だったんだろう。
僕は誰を愛したの?
僕は誰に愛されたかったんだろう。
暖かい家族に恵まれることが、大切な誰かに、あの人に愛して欲しかったんだ。
あの人に、愛して欲しかった。
暖かい家族に生まれたかった。
僕は愛を知らない。
恋は分かるのに、愛が分からない。
いらない子だからね愛を知らない。
愛とはなんだろう。