すこしかじる
あまくないからいい
びすけっとのよる
うすく
ひとしずく
くちにふくむ
みるくがあれば
なおよろしい
そんなよる
つきがかけた
ほしがまたたく
いえいえのあかりが
わらう
すこしつかれたわたしに
あたたかいぎゅうにゅう
ほぐれたかたに
ひとくちかじる
びすけっとがあった
ながいかっそうろ
すけーとぐつをはいて
さらさらとはしれば
あのあかりのもとには
いったいなにがあるのだろう
みかづきにかかる
ながいぶらんこを
おおきくこいで
てをふるひとがみえた
びすけっとのぬし
びすけっとのぬし
それいじょうでも
それいかでもなく
なんてことはない
そのポケットの中で
ひとかじりしていたのだ
ながいよるの
かっそうろ
かんがるーのおさんぽ
こんやもどうも
ありがとう