発達障害はとても辛い病気です。
学校や仕事にも行けない、家からも出られない、感情のコントロールさえも出来なくなるかもしれない。
そんな不安を抱えながら立派に大人になったお相手と、お育てになったご両親。
そこにこれからの未来を、とても慈悲深いあなたと迎えるとして。
私だったら、親の立場は勿論、お相手さんの立場に立ってみても、あなたとお別れすることを選んだ理由が、わかる気がしてしまいました。
きっとお相手さん含めお相手さんのご両親とともに、優しいあなたの負担にはなりたくなかったのではないでしょうか。
今は心を痛めてでも、あなたの将来の幸せを願ったのではないでしょうか。
あなたのご両親は当然あなたを大切にお育てになったのですから、お怒りはごもっとも。
あなたも悲しみが怒りと混在するのは当然です。
今はとりあえず流れに任せて、大切にした気持ちの分だけ悲しみ苦しみを受け止める時間なのかもしれませんね。
本当に後悔しているなら、今からでも取り戻そうとした方がいいかと思いますよ。
今やっている調停は、婚約破棄の慰謝料か、或いは結婚の為に使った何らかの資金を返してもらうか、そういう内容のものですよね。
解決にお金を使うということは、謝罪する側が、謝罪される側の「あなたを許します」という気持ちを、お金で買うということです。
だから金額や支払い方が決まり、裁判が終われば、あなたは彼と彼の家族を許さなくてはいけません。
どんなに未練があったり、何か伝えたくて会いたくても、それを何らかの行動に移せばあなたの方がストーカーなど犯罪者扱いされるのです。
今のまま離れるのが嫌なら、裁判の決着がつく前に、何らかの行動をとった方がいいと思います。
……と、ここまでは、あくまで今現在の話ですね。
彼がどんな状態であなたに別れを告げたのか、そもそも彼自身がその別れに納得していたのかも私にはわかりません。
ただ、今の彼にはどうしてもあなたと一緒に生きるという気持ちはないのでしょう。親を説得したり、あなたを連れ去って駆け落ちする気もない。
障害があるから、それが出来なくても仕方ないとあなたは思うかもしれません。
ただ、それはあなたが2人分動かなくてはいけないということです。あなたのために動いてくれない彼のために、あなたは2人分動く。
仮に彼といる為に家族の協力を捨てるなら、子供が生まれたらあなたがもっと動かなくてはいけません。
障害って、人によって軽度重度の差はありますが、少なからず伴侶の覚悟が必要です。社会的に難しい立場になるのが現実だし、障害と向き合っていく中で、伴侶の方が壊れてしまう病気すらあるから。
彼と職場を繋ぐ、彼と子供を繋ぐ、彼と社会を繋ぐ。それが一生です。理解者がいてもしょせんは他人。親族がいないならあなた1人でやるのです。
そういう覚悟は、ありますか。
きついかもしれませんが、好きだから別れて悲しいというだけで、2人で生きるために具体的に動けないなら、彼の分まで2人分の行動を起こせないのなら、その彼とやっていくのは厳しいと思いますよ。
よくよく考えて、出来るだけ悔いのない道を選んで下さいね。あなたが幸せでありますように。
