私には、変な癖があります。
噛み癖です。小さな頃、爪を噛んでいると、お腹に虫がわくよ。と言われました。大の虫嫌いの私は、一瞬でやめました。
授業中はノートをとり、休み時間は本を読む。部活はバレー部。放課後は、母のために家事を済まし、宿題をして、本を読んだりゲームをしたり。
常に動いていた手。私は止めることになりました。
私はある日事故にあいました。同じバレー部の鉄さんが鞄を投げてくれなければ、即死でした。別に、死んでも構わなかったんですけどね。
肺と足をやられました。運動部の命が死にました。長時間立つと痛む足。激しい運動をすると、喘息のようになってしまう肺。
鉄さんがやれと言ってきたのでやっていただけの部活を辞め、男女混合バレー部のマネージャーをはじめた。
部活の時より、手が空きはじめた。
父親が狂った。仕事が忙しいせいだ。事故と家庭のストレスで、癖が再発した。やっている時は痛くない。母が、叫び声に近い声で私の腕を掴んだり、鉄さんに注意されたりして、やっと気がつく。その後は、ひたすら痛いだけ。赤い絆創膏を見つめるだけ。
痛いのは嫌い。母の悲しそうな顔も見たくない。だから直したい。