小さい頃。学生時代私、ハミゴでした。
母がそんな私を可哀想と思ったのか、担任の先生の娘さんとやらを先生にかけ合って?文通友達として紹介してくれた。その子はとても優しい子、文面だけでも伝わってきました。
だけど、中学になったら同じ学校になることが決まっている子でした。その時に私はどうしたらと迷いながらも、いい子と出会って仲良くしてもらって嬉しくて、そんな苦悩も忘れてしまってました。
でもとうとう、ある時、私にとっては心が凍り付くようなお便りがその子から届いた。
「お友達を紹介して、私も紹介するから♪」
悩んで悩んで……
現実にはハミゴなのに、あるクラスメイトのひとりを騙すように紹介してしまった。そのクラスメイトは当然、私のそんな勝手なまねを何一つ知らないまま。
そして、更に時が過ぎて、また心が凍る出来事が。先生の娘さんと友達と偽り紹介してしまった子が中学に上がるまでに鉢合わせる機会、学校同士の親睦行事が開催された。
私は、二人に合わせる顔がなかった。正確に言えば三人に(私はホントに先生の娘さんの親友を紹介してもらったので)。
でも、三人ともホントにいい子だったから、中学に上がって本当の仲良しになった。これだけは、唯一安心した出来事。
きっと私がいなくても、彼女たち仲良くなってた、ホントにそう思った。私が紹介してやったなんて気持ちは全くなく安心した。
今となっては、その心凍る出来事以降、私自身がその三人とどう関わったか…それはもう殆ど覚えていない。
でも、決してそれを機に私に対して怒りもしなかったしイヤな扱いしたりしなかったしそんな噂も流れなかった、それだけは覚えてます。ホントのところはわからないけど。
でも、今でも思い出して、ちょっと泣けてくる。
友達はいないって言えずじまいで勝手なことをして、クラスメイトには友達でも何でもないのに友達なんて言ってしまって。
結果的にいいものになったけど…ごめんねみんな。
もう伝える術はないし、今でも親友同士かはわからない三人だけど。
きっと幸せな毎日を送ってると信じて、遠くから出せない手紙を送ります。